問診において主訴や病歴を正しく把握することは肛門疾患の診断において極めて重要であり、それらを聞き取り的確に把握する必要があります。
肛門科を受診される患者様の多くは、症状があっても羞恥心や恐怖心から話や家庭医学書で自己判断して様子をみたり、市販薬を使用し、治療しているケースが少なくありません。
しかしながら、肛門疾患の診断において適切な問診が得られればこれによってほぼ診断が可能となる疾患も少なくありません。多くの患者様が病気への不安と「何をされるのか?」という不安に脅えている中、問診でどのような疾患が考えられるか診断を確定するために、どのような診察や検査が必要かを説明することは患者様とのコミュニケーションを図る上でも極めて重要であると思います。
問診の後は診察となります。診察は個室もしくはカーテンで仕切られたプライバシーが守られた診察である必要があります。
ジオン注射とは、脱肛を伴う内痔核に注射し、痔核を露出しない大きさまで小さくする治療法です。
今まで手術の必要があると判断されていた症例でも、ジオン注射治療により手術と同等の効果を得られる場合があります。
入院の必要が無く日帰りで行いますが、ジオン注射治療後、翌日も含めてしばらくは通院して頂く必要があります。
痔核に注入された薬が、腎臓から尿に排泄されるので、十分に水分をとり、しっかり尿を出さねばなりません。水分摂取は、手術前から留意して下さい。手術前の水分摂取が不十分だと、処理中に血圧の低下を来すこともあります。
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A.麻酔は原則として行わなくても痛みはほとんど有りません。
A.ジオン注射をすると、まず痔核を養っていた血管がつぶれ痔核自体が小さくなります。
A.副作用として報告されているものに 血圧低下、吐き気、肛門の違和感、排便困難、一過性に現れる発熱があります。
A.当院では硬膜外麻酔・局所麻酔もしくは無麻酔で行う場合は日帰り手術です。
30分程度で終了しますし、痛みも強くありません。